実務の現場で実際によく起きる判断をもとに整理しています。
不動産会社のホームページから問い合わせが来ない本当の理由
「ホームページをリニューアルしたのに、問い合わせが増えない」
「物件情報は充実させているのに、なぜか反響がない」
そんな悩みを抱える不動産会社は少なくありません。
実は、問い合わせが来ない「本当の理由」は、物件の質やデザインの良し悪しではありません。
「ユーザーが問い合わせしたくなる導線設計」ができていないことが根本原因です。
たとえば:
- 問い合わせフォームの項目が多すぎて途中で離脱される
- 「今すぐ売却」しか選択肢がなく、温度感の低いユーザーが去る
- スマホで見づらく、情報が探せずに諦められる
本記事では、問い合わせが来ない「本当の理由」を明らかにし、今日から実践できる改善策を論理的に解説します。
目次
不動産ホームページから問い合わせが来ない「本当の理由」とは?
問い合わせが来ない「本当の理由」を一言で言うなら、 「ユーザーが問い合わせしたくなる導線が設計されていない」ことです。
どんなに高品質な物件を扱っていても、どんなに美しいデザインのサイトでも、 「ユーザー視点での使いやすさ」がなければ、問い合わせには至りません。
なぜ導線設計が欠如するのか?
それは、以下の5つの設計ミスが複合的に起きているためです:
| 本当の理由 | ユーザーの心理 | 結果 |
|---|---|---|
| ①ホームページが見られていない | そもそも存在を知らない | アクセスゼロ |
| ②使いにくくて離脱される | 「見にくい、面倒」 | 途中離脱 |
| ③問い合わせハードルが高い | 「入力が面倒、営業されそう」 | 行動しない |
| ④信頼性がなく不安 | 「この会社、大丈夫?」 | 問い合わせ躊躇 |
| ⑤他社と差別化できない | 「どこも同じに見える」 | 選ばれない |
これら5つは独立した問題ではなく、すべて「ユーザー視点の設計不足」という一点に集約されます。
それでは、各理由を詳しく見ていきましょう。
【理由①】そもそも不動産ホームページが見られていない
問い合わせが来ない最大の理由は、「ホームページが見られていない」ことです。
どんなに良いサイトでも、アクセスがなければ問い合わせは来ません。
不動産ホームページへのアクセスが少ない原因
- SEO対策不足で「地域名×不動産」で検索上位に表示されない
- Googleビジネスプロフィール未登録でMEO対策ができていない
- ポータルサイト・一括査定サイト・SNSを活用していない
不動産業界のユーザー行動傾向
| 項目 | 傾向 |
|---|---|
| スマホからの検索 | 近年、スマートフォンからの不動産検索が大半を占める |
| 検索キーワード | 「○○市 不動産」などの地域名を含む検索が多い |
| Googleマップ | 地域の不動産会社を探す際の利用が増加 |
結論: 地域検索で上位に表示されなければ、存在しないのと同じです。アクセスがなければ、どんなに良いサイトでも問い合わせは来ません。
【理由②】不動産ホームページが見られても使いにくくて離脱される
アクセスを獲得できたとしても、次の壁が立ちはだかります。
それは「使いにくさ」です。ユーザーがサイトに訪れても、使いにくければすぐに離れてしまいます。
不動産ホームページのUI/UXでよくある問題
| 問題 | ユーザーの反応 | 離脱率への影響 |
|---|---|---|
| スマホで見づらい | 「文字が小さい、押しにくい」 | 多くのユーザーが即離脱 |
| ページ読み込みが遅い | 「待てない」 | 読み込みに3秒以上かかると53%が離脱(Google調査) |
| 情報が整理されていない | 「何がどこにあるかわからない」 | 探すのを諦める |
| 問い合わせページが見つからない | 「どこから問い合わせるの?」 | 問い合わせ機会を逃す |
スマホ対応が不十分な不動産ホームページの現実:
近年、スマートフォンからの不動産検索が大半を占める中、スマホ非対応のサイトは多くのユーザーを逃します。
結論: スマホで見づらいサイトは、「情報を探しにくい」だけでなく、「この会社は顧客のことを考えていない」という印象を与えます。その結果、「見にくい=信頼できない」と判断され、離脱につながります。
【理由③】不動産ホームページの問い合わせハードルが高すぎる
ホームページの使いやすさを改善しても、まだ問題があります。
それは「問い合わせのハードルの高さ」です。ユーザーがサイトを見ても、「問い合わせが面倒」と感じれば行動しません。
不動産ホームページの問い合わせフォームでよくある失敗
| 改善前(悪い例) | ユーザーの心理 |
|---|---|
| 電話番号が必須 | 「営業電話が来そう…」 |
| 住所・年齢・年収など詳細入力 | 「面倒くさい、やめよう」 |
| 「今すぐ売却」しか選択肢がない | 「まだ決めてないから無理」 |
| 「しつこい営業」への不安払拭なし | 「個人情報渡したくない」 |
不動産ホームページの問い合わせ傾向
| 指標 | 一般的な傾向 | 改善余地 |
|---|---|---|
| 入力フォームと離脱 | 項目数が増えるほど離脱率が上昇 | 3〜5項目以内が理想 |
| 問い合わせの心理的ハードル | 「まずは相場を知りたい」層が多い | 選択肢の多様化で取り込める |
結論: 「まずは相場を知りたい」層を取りこぼし、売却検討の初期段階のユーザーを逃しています。
【理由④】不動産ホームページに信頼性がなく不安で問い合わせできない
問い合わせフォームまでたどり着いても、最後に立ちはだかるのが「信頼性への不安」です。
信頼できないサイトには、誰も個人情報を入力しません。
不動産ホームページの信頼性を損なう要因
| 信頼性を損なう要因 | ユーザーの心理 |
|---|---|
| SSL化されていない(http://) | 「保護されていない通信」→怪しい |
| 会社情報が不明瞭 | 「所在地も代表者名もない…」 |
| 口コミ・実績がゼロ | 「本当に実在する会社?」 |
| プライバシーポリシーなし | 「個人情報の扱いが不安」 |
不動産ホームページで信頼性が重要な理由:
不動産は高額取引のため、「この会社、大丈夫?」という不安が常にあります。少しでも「怪しい」と感じたら即離脱されます。
結論: 信頼性がなければ、どんなに良い物件でも問い合わせは来ません。
【理由⑤】不動産ホームページが他社と差別化できず選ばれない
ここまでの4つの理由をクリアしても、最後に残る問題があります。
それは「他社との差別化不足」です。競合サイトと比較されたとき、差別化できなければ選ばれません。
不動産ホームページで差別化できていない典型例
| 抽象的な表現 | 問題点 |
|---|---|
| 「地域密着」 | どの会社も言っている |
| 「親切・丁寧」 | 具体性ゼロ |
| 「安心・安全」 | 何が安心なのか不明 |
| 「お客様第一」 | ありきたり |
不動産ホームページで差別化できない原因
- 自社の強み(スピード対応、独自サービス、専門性)が伝わらない
- 競合と同じテンプレートデザイン
- 具体的な実績や数値がない
ユーザーの心理: 「どこも同じに見える」「なぜあなたの会社に頼むべきか」がわかりません。
結論: 差別化できなければ価格競争に巻き込まれ、問い合わせは「とりあえず」の一社になるだけです。
あなたの不動産ホームページは大丈夫?現状診断チェックリスト
5つの理由を理解したら、次は自社サイトの現状を把握しましょう。
以下のチェックリストで、どの「理由」に該当するか診断できます。改善の優先順位を明確にするためにも、まずは現状を正確に把握することが重要です。
改善策に進む前に、まずは自社サイトの現状を確認しましょう。 以下のチェックリストで、どの「理由」に該当するか診断できます。
最優先チェック項目(まずはここから)
| チェック項目 | 対応する理由 | 済 |
|---|---|---|
| Googleビジネスプロフィール登録済み | ①アクセス不足 | □ |
| 問い合わせフォーム項目5つ以内 | ③ハードル高い | □ |
| スマホ対応(レスポンシブデザイン) | ②UI/UX悪い | □ |
| SSL化(https://)済み | ④信頼性欠如 | □ |
信頼性・差別化チェック項目
| チェック項目 | 対応する理由 | 済 |
|---|---|---|
| 会社情報・実績が明確に掲載 | ④信頼性欠如 | □ |
| プライバシーポリシー掲載 | ④信頼性欠如 | □ |
| 自社の強みを具体的な数値で明記 | ⑤差別化不足 | □ |
より高度なチェック項目
| チェック項目 | 対応する理由 | 済 |
|---|---|---|
| 「地域名×不動産」で検索上位に表示 | ①アクセス不足 | □ |
| ページ速度3秒以内 | ②UI/UX悪い | □ |
| 電話番号が任意入力 | ③ハードル高い | □ |
| 「まずは相場を知りたい」の選択肢あり | ③ハードル高い | □ |
診断結果の見方
- 最優先項目が3つ以上チェック:基盤は整っている、細部の最適化で更に改善可能
- 最優先項目が1〜2個のみチェック:改善の余地あり、優先度の高い施策から着手
- 最優先項目がすべて未チェック:緊急改善が必要、以下の改善策を優先的に実行
Web周りの運用を全面サポート
【優先度順】不動産ホームページの問い合わせを増やす改善策

現状診断が完了したら、いよいよ改善に取り組みます。
ただし、すべてを一度に実行する必要はありません。診断結果を踏まえ、優先度の高い施策から順番に実行しましょう。
| 優先度 | 施策 | 対応する理由 | 難易度 | 効果 | 実行目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| ★★★ | Googleビジネスプロフィール登録 | ①アクセス不足 | 低 | 高 | 即日〜1週間 |
| ★★★ | 問い合わせフォーム改善 | ③ハードル高い | 低 | 高 | 1日〜1週間 |
| ★★☆ | 簡易査定ツール導入 | ③ハードル高い | 中 | 高 | 1週間〜1ヶ月 |
| ★★☆ | スマホ対応・速度改善 | ②UI/UX、④信頼性 | 中 | 中 | 1週間〜1ヶ月 |
| ★☆☆ | SSL化・信頼性向上 | ④信頼性、①SEO | 低 | 中 | 即日〜3日 |
| ★☆☆ | 差別化コンテンツ追加 | ⑤差別化不足 | 中 | 中 | 1週間〜1ヶ月 |
【優先度★★★】Googleビジネスプロフィールで不動産ホームページへの導線を作る
最優先で取り組むべき施策の1つ目は、Googleビジネスプロフィールの登録です。
無料で登録でき、即効性が高いため、理由①「アクセス不足」を解決する最も効率的な方法です
メリット:
- 「○○市 不動産」で地図上位に表示
- 営業時間・電話・写真を掲載可能
- 口コミ返信で信頼性アップ
- ホームページへの導線も作れる
実行手順:
- Googleビジネスプロフィールに登録
- 店舗写真・サービス内容を充実(10枚以上推奨)
- 口コミに24時間以内に返信
【優先度★★★】不動産ホームページの問い合わせフォームを5項目以内にする
最優先で取り組むべき施策の2つ目は、問い合わせフォームの改善です。
低コストで実行でき、問い合わせ率が大幅に改善することもあるため、理由③「ハードルが高い」を解決する最も効果的な方法です。
改善のポイント:
| 改善前 | 改善後 |
|---|---|
| 氏名・年齢・住所・電話・メール・希望エリア・予算・その他(8項目) | 氏名・連絡先・希望エリア(3項目) |
| 電話番号必須 | 電話番号任意(LINE・メールでも可) |
| 「売却のみ」 | 「まずは相場を知りたい」も追加 |
EFO(エントリーフォーム最適化)のコツ:
- 必須項目を最小限に(3〜5項目)
- 入力例を表示(「例:山田太郎」)
- エラー表示をわかりやすく
- 送信ボタンを目立たせる
問い合わせの選択肢を増やす:
- 「今すぐ売却したい」
- 「まずは相場を知りたい」
- 「じっくり検討したい」
【優先度★★☆】「簡易査定」で不動産ホームページの問い合わせハードルを下げる
問い合わせフォームを改善したら、次は「簡易査定」の導入を検討しましょう。
「今すぐ売却」を迫ると多くのユーザーが離脱するため、理由③「ハードルが高い」をさらに解決する追加施策として有効です。
簡易査定ツールのメリット:
- 「まずは相場を知りたい」層を取り込める
- AIやWeb査定で「担当者と会わずに」を実現
- 「しつこい営業はしません」で安心感
導入方法:
- AI査定ツール導入(外部サービス利用)
- 「3項目で簡易査定」フォーム設置
- LINE公式アカウントでの査定受付
訴求文例:
- 「30秒で簡易査定」
- 「営業電話は一切ありません」
- 「メールで結果をお送りします」
【優先度★★☆】スマホ対応で不動産ホームページを使いやすくする
アクセスと問い合わせフォームを改善したら、次は「スマホ対応」に取り組みましょう。
スマホ非対応は多くのユーザーを逃すため、理由②「UI/UXが悪い」と④「信頼性欠如」を同時に解決できる重要な施策です。
改善ポイント:
| 項目 | 具体的な対策 |
|---|---|
| レスポンシブデザイン | PC・スマホ・タブレットで自動最適化 |
| ページ速度 | 画像圧縮、不要なスクリプト削除(3秒以内を目標) |
| タッチ操作 | ボタンを指で押しやすいサイズに(44px以上) |
| 電話発信 | 電話番号をタップで発信できるように |
チェックツール:
- Google PageSpeed Insights(無料)
- モバイルフレンドリーテスト(Google公式)
【優先度★☆☆】SSL化と会社情報で不動産ホームページの信頼性を高める
ここまでの施策を実行したら、次は「信頼性の向上」に取り組みましょう。
信頼性がなければ問い合わせに至らないため、理由④「信頼性欠如」と①「SEO評価」を同時に解決できる基礎的な施策です。
信頼性向上チェックリスト:
| 項目 | 具体的な内容 | 重要度 |
|---|---|---|
| SSL化 | https://に変更(「保護されていない通信」回避) | ★★★ |
| 会社情報 | 所在地・代表者名・設立年・宅建免許番号 | ★★★ |
| 実績 | 取引件数・顧客の声・事例掲載 | ★★☆ |
| プライバシーポリシー | 個人情報の取り扱い明示 | ★★☆ |
| スタッフ紹介 | 顔写真・プロフィールで親近感 | ★☆☆ |
SSL化の実行方法:
レンタルサーバーの管理画面から設定(無料のLet’s Encryptなど)。WordPressなら「Really Simple SSL」プラグインで簡単に設定できます。
【優先度★☆☆】自社の強みを明確にして不動産ホームページで差別化
最後に取り組むべきは、「差別化」です。
ここまでの施策で基盤が整ったら、理由⑤「差別化不足」を解決し、競合との明確な違いを打ち出しましょう。
差別化の具体例:
| 強み | 訴求方法(具体的に) |
|---|---|
| スピード対応 | 「査定申し込み後、最短3時間で結果をお届け」 |
| 地域密着 | 「○○市での取引実績500件、地域シェアNo.1」 |
| 独自サービス | 「AI査定で即座に相場がわかる無料ツール」 |
| 専門性 | 「相続不動産専門、税理士・司法書士と連携」 |
差別化コンテンツの作り方:
- 具体的な数値を入れる(「500件」「3時間」など)
- 他社にない独自サービスを強調
- 顧客の声で裏付ける
まとめ|不動産ホームページから問い合わせが来ない「本当の理由」は導線設計にある
問い合わせが来ない「本当の理由」は、物件の質やデザインではなく、「ユーザーが問い合わせしたくなる導線設計」ができていないことです。
5つの理由(①アクセス不足、②UI/UX悪い、③ハードル高い、④信頼性欠如、⑤差別化不足)は、すべて「ユーザー視点の設計不足」という一点に集約されます。
まずは以下の3つから始めましょう:
- Googleビジネスプロフィールの登録(無料・即効性あり)
- 問い合わせフォームの簡素化(5項目以内、電話番号任意)
- スマホ対応とSSL化(信頼性とUXの向上)
これらは「やれば効果が出る」施策ですが、実際には多くの不動産会社が実行できていません。
なぜなら:
- どの施策から優先すべきか判断できない
- 実行したが効果測定の方法がわからない
- 社内リソースが不足していて手が回らない
- 改善してもなぜか問い合わせが増えない
問い合わせが来ない状況が続けば、競合に顧客を奪われ、機会損失は日々拡大します。
もし「自社サイトをどう改善すればいいかわからない」とお考えなら、今すぐ弊社にご相談ください。
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Web周りの運用を全面サポート
この記事の内容を前提に、
実務レベルでどう整理すべきかの相談もお受けしています。