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採用サイト制作で失敗しないために発注前に決める5つのこと|費用相場と会社の選び方も解説
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「採用サイトを作りたいが、何から手をつければいいのか分からない」
「制作会社に見積もりを頼んだら、50万円と300万円の会社があって判断できない」
「前に作ったサイトは、公開してから一度も更新していない」
採用サイトがうまくいかないのは、予算が足りなかったからでも、デザインが古かったからでもありません。
採用サイトの成否は、制作会社を決める前、社内で何を決めたかでほぼ決まります。
決めないまま発注すると、制作会社は自社の型に流し込むしかありません。その結果できあがるのは、きれいだけれどどこかで見たことのあるサイトです。求職者は他社のサイトも見ているので、同じ顔をしたサイトからは何も伝わりません。
本記事ではまず、作ったのに応募が来ない状態が起きる3つの理由を整理します。そのうえで、発注前に社内で決める5つのこと、必要なコンテンツと優先順位、費用相場と内訳、制作会社の選び方、制作の流れと期間、事例を見るときのポイントを順に解説し、最後に公開後に応募を増やすためにやることをまとめます。
Web制作の専門知識がなくても読み進められるよう、用語はできるだけ噛み砕いてお伝えします。読み終える頃には、見積もりを依頼する前に社内で何を用意すべきかがはっきりしているはずです。
目次
採用サイト制作で「作ったのに応募が来ない」が起きる3つの理由
費用をかけて作ったのに、応募数が変わらない。この状態には共通する原因があります。
理由①|誰に向けたサイトか決まっていない
新卒も中途も、営業も技術職も、全員に向けて作られたサイトは、結果として誰の心にも残りません。求職者は「自分に向けて書かれているか」で読むかどうかを決めます。
採用サイトは、届けたい1人を決めた瞬間から書けることが変わります。全員に向けた無難な言葉は、誰にも届かない言葉と同じです。
理由②|求職者が知りたいことが載っていない
企業理念と社長挨拶、きれいなオフィス写真。これらは載っているのに、実際の1日の流れ、配属後の仕事内容、残業の実態、入社1年目の社員の声がない。
求職者が本当に確かめたいのは、その会社で働く自分が想像できるかどうかです。会社が伝えたいことと、求職者が知りたいことは違います。
この差は、社内だけで作ると気づきにくい部分です。自社の魅力として当たり前に思っていることほど書き漏らし、逆に社内で議論を重ねた理念の言葉は必要以上に大きく載せてしまいます。採用サイトを作るときは、社内の視点をいったん外して、応募を迷っている人の目で並べ直す必要があります。
理由③|公開してから誰も更新していない
採用サイトは公開した日が完成日ではありません。募集職種は変わり、社員は増え、事業も動きます。最終更新が2年前のままの採用サイトは、求職者に「この会社は採用に本気ではない」という印象を与えます。
そして更新が止まる背景にあるのは、公開前に「誰が何を更新するか」を決めていなかったことにあります。担当者が異動しても続く形にしておかないと、更新は自然に止まります。
採用サイト制作の発注前に決める5つのこと
ここが本記事の中心です。この5つを決めてから見積もりを依頼すると、各社の提案を同じ土俵で比べられるようになります。
| 決めること | 決まっていないと起こること |
|---|---|
| ①誰を採りたいか | 全員向けの無難なサイトになる |
| ②何を見せるか | 会社が言いたいことだけのサイトになる |
| ③社内で用意する素材と担当者 | 制作が止まり、納期が延びる |
| ④公開後に誰が更新するか | 数ヶ月で情報が古くなる |
| ⑤応募までの導線と目標数字 | 効果があったのか判断できない |
決めること①|誰を採りたいかを1人に絞る
「若手が欲しい」ではなく、「28歳、同業他社で3年経験があり、裁量の少なさに物足りなさを感じている人」まで具体化します。
ここまで絞ると、載せるべき内容が自動的に決まります。裁量が欲しい人が知りたいのは、福利厚生の一覧より「入社2年目でどこまで任されるか」です。ターゲットが決まっていないサイトは、コンテンツの取捨選択ができず、結果として全部を薄く載せることになります。
決めること②|求職者に何を見せるかの優先順位
載せたい情報をすべて並べたうえで、ターゲットにとっての重要度で順位をつけます。トップページで最初に見せるものが何かを決めるのは、制作会社ではなく発注する側の仕事です。
決めること③|社内で用意する素材と担当者
写真、社員インタビューの候補者、募集要項の最新版、事業の説明資料。これらは社内にしかありません。
採用サイトの制作が遅れる原因で最も多いのは、社内からの素材と原稿確認の遅れです。誰がいつまでに何を出すかを、発注前に決めておいてください。インタビューに出てもらう社員の上司への根回しも、この段階で済ませておくと進行が止まりません。
決めること④|公開後に誰が更新するか
募集職種の追加、社員インタビューの追加、説明会日程の更新。これを誰が担当するかで、選ぶべき仕組みが変わります。
社内で更新するなら、専門知識がなくても触れる管理画面が必要です。制作会社に依頼するなら、更新1回あたりの費用と対応スピードを契約前に確認しておきます。更新体制を決めずに発注すると、公開の翌月から情報が古くなり始めます。
決めること⑤|応募までの導線と目標数字
求職者がどこから来て、どのページを読み、どこから応募するのか。この流れを先に描いておきます。あわせて、月に何件の応募を目標にするかを決めます。
目標がないと、公開後に「作ってよかったのか」を判断できません。数字は完璧でなくて構いません。現状の応募数を基準に、増やしたい幅を決めておくだけで、公開後の評価軸ができます。
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採用サイトに必要なコンテンツと優先順位

採用サイトに載せるものは、おおよそ決まっています。問題は順番です。
| 優先度 | コンテンツ | 求職者が確かめていること |
|---|---|---|
| 高 | 募集要項 | 給与・勤務地・条件が自分に合うか |
| 高 | 仕事内容・職種紹介 | 入社後に何をするのか |
| 高 | 社員インタビュー | どんな人が働いているのか |
| 中 | 1日の流れ・働き方 | 自分の生活がどう変わるか |
| 中 | 企業理念・事業内容 | この会社は何をしている会社か |
| 中 | 福利厚生・制度 | 長く働ける環境か |
| 低 | 社長メッセージ | 会社の方向性(読まれる順は後ろ) |
| 低 | よくある質問 | 応募前の不安の解消 |
コンテンツ①|社員インタビューは「1人目」が最重要
社員インタビューは、ターゲットに最も近い人から用意します。28歳の中途を採りたいなら、同じ経歴で入社した社員が1人目です。求職者は自分と近い人の話を読んで、入社後の自分を想像します。
取材で聞くべきは、成功談より「入社前に不安だったことと、実際どうだったか」です。きれいな話しか載っていない採用サイトは、求職者に警戒されます。
コンテンツ②|募集要項は最新であることが最優先
凝ったデザインより、給与レンジと勤務地と選考フローが正確に載っていることのほうが大切です。ここが古いと、応募後のミスマッチにつながります。
特に選考の流れは、書いてあるだけで応募のハードルが下がります。書類選考から内定まで何回の面接があり、どれくらいの期間がかかるのか。在職中の求職者は、この見通しが立たないと動けません。「面接は平日夜や土曜も調整可能」の一行があるだけで、応募できる人の数は変わります。
コンテンツ③|数字が入ると具体になる
「風通しがよい」ではなく「平均残業時間は月12時間」。「若手が活躍」ではなく「入社3年目でチームリーダーが2名」。数字は、言葉より速く伝わります。
数字を出すことに慎重になる会社もありますが、求職者は他社と比べています。何も書かれていないと、比べる材料がないという理由で候補から外れます。出せる範囲の数字を出すほうが、結果として自社に合う人が集まります。
採用サイト制作の費用相場と内訳
採用サイトの制作費用は、規模と作り込みの度合いで4つの帯に分かれます。
| 費用帯 | できること | 制作期間の目安 |
|---|---|---|
| 10万〜50万円 | 1ページ完結型やテンプレート。原稿と写真は自社で用意 | 約1ヶ月 |
| 50万〜100万円 | パッケージ型のシンプルな構成。基本のコンテンツは揃う | 1〜2ヶ月 |
| 100万〜300万円 | オリジナルデザイン。撮影と社員インタビューの取材込み | 2〜3ヶ月 |
| 300万円以上 | 大規模サイト。採用ブランディングから設計 | 3〜6ヶ月 |
中小企業が採用サイトを新しく作る場合、実際に多いのは50万〜150万円の範囲です。表でいえば2つ目と3つ目の帯にまたがる範囲で、取材・撮影を入れるかどうかがこの境目になります。制作会社によって受注の下限が違い、40万円台から受ける会社もあれば、300万円からという会社もあります。
費用①|見積書の内訳で見るところ
| 項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 企画・設計 | ターゲット整理や構成案の作成が含まれるか |
| デザイン | ページ数と、オリジナルかテンプレートか |
| コーディング・実装 | スマートフォン対応が含まれるか |
| 取材・撮影・原稿 | 何名分の取材か。写真は何点か |
| CMS構築 | 公開後に自社で更新できる範囲 |
| 保守・運用 | 月額費用と、その範囲に何が入るか |
同じ100万円でも、取材と撮影が含まれる見積もりと、原稿を自社で用意する前提の見積もりでは中身がまったく違います。金額だけを並べても比較にならないのは、この内訳が揃っていないからです。
費用②|月額費用を忘れない
制作費とは別に、サーバー代や保守費として月額数千円から数万円がかかります。更新を制作会社に依頼する場合は、その都度の費用も発生します。初期費用だけで判断せず、1年間の総額で比べてください。
費用③|無料・低価格ツールで作る選択肢との違い
無料や低価格の採用ページ作成ツールもあります。求人情報を掲載するだけなら十分に機能しますが、デザインの自由度や独自ドメインの扱い、検索エンジンからの流入設計には制約があります。まず応募を受け付ける器がほしいのか、採用の武器として育てたいのか。目的によって、この選択は変わります。
採用サイト制作会社の選び方
制作会社は数多くあり、得意分野もばらばらです。次の5点で見比べてください。
| 見るところ | 確認の仕方 | 注意したい状態 |
|---|---|---|
| ①採用サイトの実績 | 自社と近い業界・規模の事例があるか | コーポレートサイトの実績しかない |
| ②採用目線の提案 | 採用課題を質問してくるか | デザインの話から始まる |
| ③見積もりの内訳 | 工程ごとに金額が出ているか | 「一式」でまとめられている |
| ④更新のしやすさ | 公開後に自社で触れる範囲 | 更新は毎回依頼が必要 |
| ⑤担当者との相性 | 質問への回答が具体的で速いか | 専門用語のまま説明される |
選び方①|デザインの話から始まる会社に注意する
最初の打ち合わせで「どんなデザインがお好みですか」と聞かれたら、少し立ち止まってください。採用サイトで先に決めるべきは、どんな人に来てほしいかであって、色や雰囲気ではありません。
採用課題を質問してくる会社は、成果から逆算して設計しようとしています。この違いは、初回の打ち合わせで見分けられます。「今どこで応募が止まっているのか」「競合はどんな条件を出しているのか」を聞いてくる相手であれば、任せる価値があります。
選び方②|見積もりは条件を揃えて2〜3社に依頼する
ここまでで決めた5つ(ターゲット・見せる内容・素材の担当・更新体制・導線と目標)を同じ条件書として渡し、同じ前提で見積もりを取ります。条件が揃って初めて、金額の差が何の差なのかが見えます。
選び方③|公開後の付き合い方を確認する
採用サイトは公開してからのほうが長く付き合います。更新の依頼方法、費用、対応スピード、そして応募数が伸びないときに相談できるかどうか。契約前に確認しておく項目です。
制作だけを請け負う会社と、公開後の集客まで見る会社では、提案の内容が変わります。前者は納品が完了地点なので、作った後にどう見てもらうかは範囲外です。採用サイトは公開した時点では誰にも知られていないので、どうやって求職者に届けるかまで含めて相談できる相手を選んでください。
採用サイト制作の流れと期間の目安
発注から公開までの標準的な進み方です。
| 工程 | やること | 発注側の作業 |
|---|---|---|
| ①キックオフ | 目的・ターゲット・目標の共有 | 決めた5つを伝える |
| ②設計 | サイト構成とページ内容の決定 | 構成案の確認と修正依頼 |
| ③取材・撮影 | 社員インタビュー、社内撮影 | 出演者の調整、当日の立ち会い |
| ④デザイン | デザイン案の作成 | デザイン確認(1〜2回) |
| ⑤実装 | コーディング、更新機能の構築 | 原稿の最終確認 |
| ⑥テスト・公開 | 表示確認、公開作業 | スマートフォンでの実機確認 |
100万円前後のオリジナル制作で、2〜3ヶ月が目安です。このうち発注側の作業(素材の提出、原稿確認、撮影の日程調整)が滞ると、そのぶんだけ公開が遅れます。
採用の繁忙期に間に合わせたい場合は、公開希望日から逆算して3ヶ月前には動き始めてください。新卒採用なら、説明会が始まる時期から逆算します。
工程のなかで日程が読みにくいのは③の取材・撮影です。出演する社員の業務都合、撮影に適した時間帯、繁忙期との重なり。ここは制作会社ではコントロールできないため、発注側が早めに社内調整を進めておくと全体が前に進みます。
もう一つ気をつけたいのが④のデザイン確認です。社内で見る人が多いほど意見が割れ、修正が往復します。誰が最終決定するかを最初に決めておかないと、この工程だけで数週間が消えます。
採用サイト制作の事例を見るときのポイント
他社の採用サイトを参考にするときは、見る場所を変えるだけで得られるものが変わります。
ポイント①|デザインではなく構成を見る
「かっこいい」で終わらせず、トップページで最初に何を見せているか、社員インタビューが何人分あるか、応募ボタンがどこに置かれているかを見てください。参考にすべきは見た目の雰囲気ではなく、情報の並べ方です。
ポイント②|自社の規模と業界が近いものを選ぶ
大手企業の採用サイトは予算も体制も違います。参考にするなら、社員数や業種が近い会社のサイトです。同じ条件でどこまでできるのかが見えます。
競合他社のサイトも必ず見ておいてください。求職者は自社と競合を並べて比較しています。相手が給与レンジを公開しているのに自社が非公開であれば、その時点で比較検討から外れることもあります。
ポイント③|制作会社の実績ページは「その後」を聞く
制作会社の実績として並んでいるサイトは、完成時点の姿です。商談では「公開後に応募数がどう変わったか」を聞いてみてください。答えられる会社は、公開後も関わっている会社です。
実績ページに並ぶサイトを、実際に開いてみるのもおすすめです。数年前に作られたサイトが今も更新されているなら、その制作会社は運用まで伴走している可能性が高いと言えます。
採用サイト公開後に応募を増やすためにやること
採用サイトは公開しただけでは見てもらえません。作った後にやることが3つあります。
| やること | 内容 |
|---|---|
| 求人媒体との接続 | 求人サイトや自社SNSから採用サイトへ誘導する |
| 検索からの流入づくり | 「職種名+地域名」などで見つけてもらう設計 |
| 数字を見て直す | どのページで離脱しているかを確認し、内容を足す |
応募の入口を採用サイトに集める
求人媒体、自社サイト、SNS、説明会の資料。すべての導線を採用サイトに集めると、応募前に会社を深く知ってもらえます。媒体の求人票だけでは伝えきれない情報を、採用サイトが引き受ける形です。
検索から見つけてもらう
求職者は「職種名+地域名」「会社名+評判」で検索します。自社の採用サイトがこれらの検索で出てくるかどうかを確認してください。出てこないなら、ページの内容と作りを見直す余地があります。
特に「会社名+評判」「会社名+口コミ」は、応募を決める直前に調べられやすい言葉です。ここで出てくるのが口コミサイトだけで、自社からの情報が何もない状態は避けたいところです。採用サイトに社員の声や働く環境の情報があれば、その検索の受け皿になります。
数字を見て、足りない情報を足す
募集要項のページで多くの人が離脱しているなら、条件が伝わっていないか、応募のハードルが高いのかもしれません。採用サイトは公開してからが本番で、応募が増えるサイトは例外なく手が入り続けています。
まとめ|採用サイト制作は「作る前」で決まる
「よい採用サイト」=「デザインがきれいなサイト」ではなく、「よい採用サイト」=「来てほしい人に、知りたいことが届くサイト」。
発注前に決めるのは、誰を採りたいか、何を見せるか、社内で何を用意するか、公開後に誰が更新するか、そして応募までの導線と目標件数。この5つです。費用は50万〜150万円が中心帯で、金額の差は取材や撮影が含まれるかどうかで生まれます。
制作会社は決めたことを形にするプロですが、何を決めるかまでは代わりに決められません。ここを渡してしまうと、どこかで見たことのあるサイトができあがります。
「うちの場合、何から決めればいいのか」という段階からご相談いただけます。採用サイトの制作はもちろん、公開後の応募を増やす設計まで、ぜひ弊社にお声がけください。
発注書にサインする前の1週間が、公開後の1年を決めます。
Webの課題、必要なところから。
Webサイト・SEO・広告・SNSなど、
課題に合わせて、実行・改善まで支援します。
この記事の内容を前提に、
実務レベルでどう整理すべきかの相談もお受けしています。
