Webサイトのパフォーマンスを向上させる方法


Webサイトのパフォーマンスとは、主に表示速度や動作速度のことをいいます。ユーザーが他のサイトに離脱しないための操作性や快適性に関わる重要な部分でもあり”サイトの質”そのものに影響してくる部分です。Webサイトのパフォーマンスを向上させる方法について、わかりやすく紹介していきます。
目次
Webサイトのパフォーマンスとは
Webサイトのパフォーマンスは、前述でも説明した通り、サイトの表示速度や動作速度のことをいいます。例えば、サイトを開こうとしたときに読み込みが遅いと、待ち時間が発生してしまいます。サイトを閲覧しようとしているユーザーにとって、ストレスとなってしまうことが考えられます。
サイトの表示時間は1秒単位で影響すると言われており、表示するまでに10秒以上かかる場合は、離脱してしまうユーザーも少なくありません。サイトのアクセス数が伸びないと悩んでいる人であれば、まずはWebサイトのパフォーマンスを見直すのをおすすめします。
表示スピードが遅い原因は
そもそも、どうしてWebサイトの表示スピードが遅いのでしょうか。
画像や動画の容量が多く負荷になっている可能性や、外部ファイルをダウンロードするのに通信回数が増えている可能性も考えられます。また、タグの埋め込みでも、Webサイトに負荷がかかってしまいます。まずは、何が原因で表示スピードが遅くなっているのかを調べたうえで、対策を行う必要があります。
Webサイトのパフォーマンスの重要性
Webサイトのパフォーマンスを高める重要性について、説明していきたいと思います。
コンバージョン率が高まる
Webサイトのパフォーマンスは、コンバージョン率を高めることにも繋がります。コンバージョンとは、Webサイトに訪れた人のなかで、商品を購入する、問い合わせをするなど、何かしら行動に繋がった人の割合を示したものです。
どんなに気になる商品やサービスがあっても、表示スピードが遅いとスムーズに操作できなくなってしまいます。なかには、訪問を諦めてしまうユーザーもいるため、コンバージョン率を下げる原因となります。
SEOに影響してしまう
Webサイトの表示速度は、Googleの「モバイル検索ランキングには大きく影響する」可能性が考えられます。これは、Google独自が持っている、ページの読み込みパフォーマンスや、インタラクティブ性などのユーザーエクスペリエンスを測定する指標をもとにしたものです。
また、Googleのクローラーが巡回してインデックスしていきますが、速度が遅いページはコンテンツを十分に取得できなくなってしまいます。すべてのコンテンツにインデックスされなくなってしまうため、評価に影響してしまうリスクも考えられます。検索順位を下げる原因にもなってしまうことがあります。
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Webサイトのパフォーマンスを向上させる方法

Webサイトのパフォーマンスを向上させる、具体的な方法について説明します。表示速度を上げたいと考えている人は参考にしてみてください。
画像を最適化する
Webサイトの画像のサイズを最適化することで、ページの表示速度をあげることにも繋がります。最も一般的なのは、画像を圧縮する方法です。画像の品質を劣化させることなく、ファイルサイズそのものを小さくする効果も期待できます。ただし、注意点として圧縮を過度に使いすぎてしまうと、画質劣化になってしまうこともあるため、気をつけましょう。
ブラウザのキャッシュを使う
ブラウザのキャッシュを使い、ページの読み込み速度を上げる方法もあります。キャッシュとは、ブラウザが以前訪れたリソースを一時的に保存しておく機能です。具体的には画像やスタイルシートや、スクリプトなどが対象になります。
次回以降、同じページを読み込むときにサーバーからのリクエストを省略して、読み込み時間の短縮に繋がる機能です。キャッシュは知らず知らずのうちに溜まってしまうので、省略することで読み込み時間を速くします。
画像の読み込みをスクロールに合わせる
Webサイトのパフォーマンスを向上させるためには、画像の読み込みをスクロールに合わせる、遅延ロードの設定もおすすめです。
この設定を行うことでブラウザの領域内の画像データを読み込み、領域外の画像データは読み込みません。画像領域外のデータを読み込む設定になっていると、サイズ容量が大きい画像だとすべて読み込むまでに時間がかかってしまいます。速度が気になるのであれば、必要なデータのみを読み込めるように設定を見直しておきましょう。
Webフォントの最適化を行う
Webフォントによってはリクエスト回数が多くなり、転送時間がかかってしまうこともあります。事前に必要なフォントのみに設定しておくことで、読み込み時間の短縮に繋がります。
具体的には「Google Font」というフォントがあるのですが、ブラウザの種類を選ばずに見せ方を統一できる良さもあり、よく使われているものです。その一方で読み込みに時間がかかってしまうこともあります。Webフォントの最適化を行い、転送時間をできるだけ減らす最適化を行うようにしておきましょう。
AMPを施策として取り入れる
「Accelerated Mobile Pages」の略称であるAMPは、モバイル向けの高速表示を目的にしているフレームワークとしても知られています。Webページとは別に作成する作業が必要になるため、やや手間のかかる施策としても知られています。スマホでのサイトの読み込み速度を改善することができ、利便性の向上にも繋がります。
まとめ
Webサイトのパフォーマンスを向上させることで、ユーザーにとっても使いやすいサイトを作ることにもなります。サイトの表示速度が遅くなっている原因によっても変わりますが、さまざまな施策を取り入れつつ、サイトの表示速度を高めるようにしていきましょう。サイトの離脱率は顕著に変わってくる部分ですし、数秒遅れるだけでも離脱率を高めてしまいます。表示速度の高速化は必要不可欠だからこそ、改善策を行うようにしていきましょう。
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